ダービーの勝ち馬の条件
ダービーの枠順が決まり、ダノンプレミアムが1枠1番という絶好枠に入り、前売り段階で、単勝1.6倍の圧倒的な人気になっていますが、日本ダービーの展望で別角度から精査をしてみるということをお伝えしましたので、別角度から精査をしてみます。
皐月賞を含むトライアルレースで優先出走権を獲得した馬は、収得賞金に関係なく優先的にダービーに出走できます。
それ以外の馬は、収得賞金順に出走できるわけですが、ここで問題になるのが毎年ダービーは、２０００万がボーダーラインだということです。
収得賞金は１着時の本賞金の合計で、重賞では２着まで加算されます。
ただし本賞金の額をそのまま加算するのではなく、新馬、未勝利は４００万、５００万下は５００万、ＯＰ特別、重賞は本賞金の半額を加算することになっています。
例えば新馬、５００万下を勝った馬は、収得賞金は９００万となります。
ダノンプレミアムの収得賞金は、新馬（400万）→サウジアラビアロイヤルＣ（1着賞金3300万の半分は1650万）→朝日杯ＦＳ（1着賞金7000万の半分は3500万）→弥生賞（1着賞金5400万の半分は2700万）と4連勝していますので、400万＋1650万＋3500万＋2700万＝8250万となります。
ここで、考えていただきたいのは、サラブレッドに生まれたからにはダービーを勝つのが目標で、皐月賞すらもステップレースに過ぎないということです。
16年にサトノダイヤモンドが皐月賞（3着）を叩き台にして、ダービー（2着）を狙ったのは、有名な話ですが、ダービーを勝つには、皐月賞すらも叩き台にする馬がいるということです。
叩き台ということは、そのレースの結果如何に関わらず、ダービーに出走できないと意味がありません。
つまり、前走のレース出走時に収得賞金が、最低で2000万ない馬は、「全力で権利を獲りに行かないといけない＝余力が残らない」ということになります。
過去10年のダービー馬の前走のレース出走時の収得賞金を調べてみると、最低が15年1着ドゥラメンテの1650万で、それ以外の勝ち馬はすべて、2000万を優に超えていました。
ドゥラメンテは、確かに皐月賞出走時で、1650万で収得賞金は2000万に足りていませんでしたが、皐月賞を楽勝しました。つまり、皐月賞で体調をピークにしたのではなくて、皐月賞はあくまでも叩き台で、楽に権利を獲れるという自信があったのでしょう。
通常の場合は、前走のレース出走時に収得賞金が、2000万ないと前走で、権利取りをしないとならないので、余力が残っていない可能性が高いです。
まして、今年から皐月賞は5着までに優先出走権が与えられるようになったので、皐月賞出走の時点で、収得賞金が、2000万ない馬は全力で、権利を獲りに行っているはずです。
今年の出走馬の前走のレース出走時の収得賞金は以下の通りです。
ダノンプレミアム 5,550万
タイムフライヤー 5,350万
テーオーエナジー 900万
アドマイヤアルバ 900万
キタノコマンドール 1,400万
ゴーフォザサミット 900万
コズミックフォース 1,400万
ブラストワンピース 900万
オウケンムーン 2,800万
ステイフーリッシュ 400万
ジャンダルム 3,700万
エポカドーロ 2,000万
グレイル 2,050万
エタリオウ 400万
ステルヴィオ 5,950万
ジェネラーレウーノ 2,800万
ワグネリアン 3,950万
サンリヴァル 1,200万
前走のレース出走時に収得賞金が2,000万以上の馬がダービー馬になる資格があると考えるとクリアしている馬は以下の通りです。
ダノンプレミアム 5,550万
タイムフライヤー 5,350万
オウケンムーン 2,800万
ジャンダルム 3,700万
エポカドーロ 2,000万
グレイル 2,050万
ステルヴィオ 5,950万
ジェネラーレウーノ 2,800万
ワグネリアン 3,950万
皐月賞で、5人気以下で掲示板を外していた馬は【0-0-0-32】と全滅しており、この【鬼門データ】に該当する馬は以下の通りです。
タイムフライヤー 5,350万
オウケンムーン 2,800万
グレイル 2,050万
上記の3頭を除くと以下になります。
ダノンプレミアム 5,550万
ジャンダルム 3,700万
エポカドーロ 2,000万
ステルヴィオ 5,950万
ジェネラーレウーノ 2,800万
ワグネリアン 3,950万
この6頭の中にダービー馬が潜んでいる可能性が高いです。
となれば、やはりこの馬が最有力でしょう（下の人気ブログランキングをクリックすると馬名を見ることができます→75位前後）
