アイビスSD考察3

台風の影響で、小倉の夜間発売が中止になりましたが、小倉が中止になると【WIN5】も買えなくなるので、開催中止は何としても避けてほしいものです。
日曜日は2重賞が行われますが、アイビスSDの最終考察を述べます。
千直・Aコース
【アイビスSD・過去ラップ】
11.8-10.0-10.4-10.1-11.8
走破時計:54.2秒
後1F-前2F=+1.7秒(消耗戦)
前半1Fと後半1F以外は全て10秒台前半の超高速のラップが3F続いています。
前半の1Fはトップスピードに乗るまでの助走距離もあることからラップタイム自体は11秒台となっていますが、スタート後2Fから600mは全力疾走している事を物語るラップとなっている事が分かります。
サラブレッドが全力疾走できる距離の限界基準値は600m(3F)とされています。
そのため、競馬新聞でも上がり3Fのタイムは重要視される要素の一つとなっています。
現代競馬において、上がり3Fを速いタイムで駆け抜ける事の出来る馬が有利であるという事は、サラブレッドの生態学上理に適った理論という事がいえます。
アイビスSDも例外でなくラップタイムを見ると中間3Fに10秒台の超高速ラップが出現していて、後半1Fに失速ラップを刻んでいる事が見て取れます。
その落差は+1.7秒。
急激な落差であり、ラスト1Fで完全息切れを起こしていることを数値が証明しています。
したがってアイビスSDは、単なるスピード王決定戦というより、スプリント戦下における消耗戦適性が問われているレースと言い換える事ができます。
このレースの本質はここにあります。
レースラップを見ての通り、ラスト1Fで急激な失速ラップを刻ますが、中間3F(2~4F)は10秒台前半の超高速ラップとなる事から、基本的に追い込み馬は不利。
ラスト1F(200m)で直線一気を決める事は不可能で、やはり脚質面で見ても先行有利となっています。
先行有利である事の指標としては、レースの上がりと連対馬の上がり平均値の差異から証明する事が可能。
レースの上がり3F32.4秒に対し、連対馬の上がり3Fは32.3秒。
差異は▲0.1秒であり、ほぼレースの上がりとニアです。
レースの上がりを0.5秒以上上回る上がり時計を持っていれば差し馬の出番もありますが、この数値(▲0.1秒)は圧倒的逃げ・先行馬有利である事を示唆しています。
そのため、アイビスSDに求められる条件としては、スプリント戦下での先行力と消耗戦適性という事になります。
消耗戦=スピードの持続力を下支えするスタミナも重要なことから、1400m以上での実績もプラス要素となります。
【好走要件】は以下の3点に集約した仮説を立てます。
【アイビスSD・好走要件】
A.前3F33.5秒以下の※消耗戦を4角5番手以内から勝利(重賞=連対)
(7歳以上・単勝万馬券除く)
※消耗戦=前後半3F差異+1.0秒以上のレース質を指す。
B.1400m勝利歴(重賞=連対)
(7歳以上・単勝万馬券除く)
C.千直3着内率100%
(海外・道悪除く)
好走要件Aは、スプリント戦下における先行力と消耗戦適性を示す指標となっており、過去10年3着内8頭がこの実績を持っていました。実績=芝・ダート不問。
好走要件Bは、スタミナレベルを計る指標。アイビスSDは消耗戦でスタミナ値が問われることから1400mでの距離実績はスタミナ値に直結します。1600m以上になるとスピード面に課題が出て来るので1400m戦下でのスタミナ値が重要。尚、芝・ダートは問いません。
好走要件A・Bは共に7歳以上を除外としましたが、高齢馬は速筋の減少傾向がみられる事からスピード能力に陰りが現出してくる傾向があります。ここでは7歳以上、単勝万馬券該当馬は除外します。
好走要件Cは、千直コース適性を示す要件。同コースのスペシャリストは、ラップバランスが類似していることから適性による激走が多い傾向にあります。
今年の要件該当馬は以下です。
好走要件A
⇒ダイメイプリンセス、ペイシャフェリシタ
該当馬の残りの1頭はこの馬⇒人気ブログランキングへ
当サイトのブログ紹介文(55位前後)にて公開しています。
好走要件B
⇒カラクレナイ、ベストマッチョ、ノットフォーマル、ペイシャフェリシタ、アクティブミノル
好走要件C
⇒ノットフォーマル、ダイメイプリンセス
以上ですが、好走要件に加えて、血統なども加味して、最終結論は出すつもりです。