エプソムCの考察
過去10年のデータからエプソムCを考察してみます。
連対馬20頭中17頭は4~5歳の6人気内であり、若馬の穴激走は期待薄です。
好走馬は、サマーシリーズ、G1シリーズで売上貢献してもらわなくてはならないので、フロック勝ちは無意味であるといえ、このレースの存在意義を否定するものとなるからだと考えられます。
G1の狭間に組まれる重賞というのは、このグループに属す事が多いです。
したがって、ラップ面からでは、好走馬をあぶり出す事は困難で、このレースに限っては、如何に人気を集められる馬かどうかという観点が重要になってきます。
【好走要件】は以下の通りです。
【エプソムC・好走要件】
A.前走4番人気内+今回単勝10倍未満の4歳馬(休明除)
【6-4-0-6】
勝率:38%
連対率:63%
複勝率:63%
単勝回収率:171%
複勝回収率:110%
<該当>
ダイワギャグニー
サトノアーサー
B.前走5番人気内+今回5番人気以内の5歳馬(牝馬除)
【2-2-1-6】
勝率:18%
連対率:36%
複勝率:46%
単勝回収率:142%
複勝回収率:90%
<該当>
ハクサンルドルフ
サーブルオール
エプソムCは、4~5歳のフレッシュな若馬が、人気を背負って好走できるかに懸っているといっても過言ではありません。
上記の【好走要件】を見ても、重要なのは前走の人気、それにエプソムCでの人気支持率となります。
【好走要件】Aの4歳馬は、休み明け馬は不利。
勢いが重要なレースで勢いを欠いた休み明け馬は好走パターンにマッチしません。
【好走要件】Bの5歳馬は、牝馬を除くデータとなっています。
裏開催でマーメイドSが開催される事から、重ハンデを嫌う牝馬が出走する事がありますが、ほとんど好走は見込めません。
能力のある牝馬なら、Vマイルに全力投球でしょうし、全力で走った馬は、この短い期間に立て直しは不可能です。本当の実力(実績)馬は秋まで休養に入るため、一枚落ち・二枚落ちの牝馬か、使うレースがなく仕方なく出走して来る馬が多いからだと考えられますが、今年は牝馬の出走はありません。
軸は、【好走要件】を満たした4歳馬から選定すればよいですが、時折、穴激走が起こり三連系馬券で大荒れを起こす大波が来る事もこのレースの特徴となっています。
堅い決着ばかりでは、当然、馬券購入意欲が削がれるので、穴馬の好走余地もしっかり用意されています。
エプソムCの穴要件は以下です。
【エプソムC・穴要件】
★.前走新潟大賞典or新潟重賞3着内実績+左回り1600m以上の準OP以上勝利の6歳以上馬(牝馬除)
【1-1-3-16】
勝率:5%
連対率:10%
複勝率:24%
単勝回収率:15%
複勝回収率:170%
<該当>
トーセンマタコイヤ
シャイニープリンス
アデイインザライフ
勝率・連対率・単勝回収率が低く、複勝率・回収率が高いのは、穴激走は3着までとなっているためです。
それも、高齢馬の穴激走が度々起こり三連系馬券を盛り上げています。
過去データでも3着馬は、4角8番手(平均位置)から末を伸ばして3着激走している事が多く、これは末脚に自身を持つ左回り巧者が穴候補となる事を物語っています。
穴要件の左回りマイル以上、準OP以上での勝利歴=サウスポー適性であり、左回り適性を武器に激走している事が分かります。
エプソムCは、サマー2000シリーズの前哨戦でもあり、新潟大賞典をステップにエプソムC参戦⇒サマー2000シリーズの最終戦である新潟記念のローテーションを考慮している陣営は、エプソムCを賞金加算目的でメイチの仕上げを施して来るので、今後も注意が必要です。
今年の出走馬でデータ的に「穴要件」を満たした馬の中で、最も好走確率が高い見ている馬はこの馬です(下の人気ブログランキングをクリックすると馬名を見ることができます→80位前後)