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【菊花賞2019】見解

 
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02年から、5F60秒台のラップを刻むハードな流れが定番化していて、勝ち時計も01年以前と比較すると0.7秒ほど高速化しています。

以前は上がり3Fの競馬でしたが、02年以降は後半4Fの上がり勝負となっている事が高速化の原因です。

後半3Fの上がりだけの瞬発戦から、後半4Fの持久戦になったことでスタミナのない馬には出番がなくなりました。

1着馬は初角9番手から4角3番手と位置を大きく押し上げており、4角は坂の下りに差し掛かる地点であり、坂をゆっくり上って下るという京都コースの昔の格言など過去の遺物となっており、現代の菊花賞は強引とも思える『捲り力』がなければ勝ち負けできないコースに変貌しています。

後半5Fのラップに着目すると5F地点~4F地点にかけ一気に0.8秒急加速、後半3F地点に11.6秒の高速ラップが出現した後は、ハロン12秒のラップがゴールまで続く持久戦となっています。

菊花賞というレースは『4F加速+持久戦』である事がラップ面から見て取れます。

4F加速という事は捲り力を要求され機動力が非常に重要になるレースでもあるといえます。

2着馬は10-9番手から上がり34.9秒、3着馬は8-5番手から35.3秒という平均値を示していますが、これは2着馬には直一気の差し馬が多いこと、3着馬には先行粘り込み型が多い事を示しているデータです。

この傾向に当て嵌まる馬を買う事が菊花賞的中の近道となります。

好走要件も上記ラップ傾向を踏まえたもので以下の通りとなっています。

【菊花賞・好走要件】
※以下A~C=500万(1勝クラス)以下実績は除外・A~B=1000万下(2勝クラス)は中央4場実績に限る。
※単勝万馬券除く
※連続2ケタ着順除く

A.2400m以上勝利(重賞3着内)
≪該当≫
ヴェロックス
ワールドプレミア

B.2200m以上小回りコース勝利(重賞3着内)
(重賞=上がり3位内、OP特別以下=上がり最速)
≪該当≫
サトノルークス

C.1800m以上Hペース先行勝利(重賞3着内)
≪該当≫
ヴェロックス
ホウオウサーベル

好走要件Aは、Hレベルレース(中央4場)下でのスタミナ値を示す指標です。

好走要件Bは、Hレベルレース下でのスタミナ値と機動力、瞬発力を示す指標です。

好走要件Cは、スピードの持続力を示す指標で、Hペースとは5F60秒以下、先行とは4角5番手以内を指します。

過去12年の3着以内36頭30頭はA~Cの【好走要件】のいずれかをクリアしていました。【好走要件】をクリアしないで、3着以内に好走したのは18年1着フィエールマン、3着ユーキャンスマイル、17年3着ポポカテペトル、16年2着レインボーライン、16年3着エアスピネル、14年3着ゴールドアクターで、レインボーラインは前走古馬G2札幌記念で、0.4秒差3着に好走しており、過去33年で、札幌記念で0.4秒差以内だった馬は5頭いましたが、【0-2-0-3】という成績を残しているレアケースでした。

今年の【好走要件】該当馬は4頭ですが、【マイナスデータ】として、芝2200m以上重賞未連対の関東馬は過去12年で【1-0-1-39】で、例外は18年1着フィエールマン、14年3着ゴールドアクターの2頭だけです。

<該当>
ザダル
ニシノデイジー
ヒシゲッコウ
カウディーリョ
ホウホウサーベル
ナイママ

【好走要件】をクリアして【マイナスデータ】に該当しない馬は以下です。

ヴェロックス
ワールドプレミア
サトノルークス

次に、勝ち切るために必要なのは、「機動力」です。86年まで遡りましたが、1着馬33頭中27頭が近5走で3回以上4角6番手以内の機動力を見せており、33頭中32頭が近5走で2回以上4角6番手以内、唯一の例外3冠馬オルフェーヴルでさえ、前走の神戸新聞杯で4角5番手でした。

上記3頭の近5走の4角6番手以内の回数を見ると以下です。

ヴェロックス(4回)
ワールドプレミア(2回)
サトノルークス(3回)

以上ですが、平成以降の歴代菊花賞馬30頭中27頭は「ある条件」をクリアしていました。

例外の3頭中2頭(キセキ、ゴールドシップ)は1番人気でした。

残りの1頭、スリーロールスは菊花賞最強種牡馬ダンスインザダーク産駒でした。

つまり、例外の3頭中2頭は1番人気で、残りの1頭は「菊花賞最強血統」だったということです。

【好走要件】をクリアして【マイナスデータ】に該当しない3頭で、「ある条件」をクリアするのは今年は、1頭のみ。

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