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【札幌記念2019】見解

 
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13年函館開催を除く過去9回のデータを使用。

札幌2000m・Cコース使用

【札幌記念・過去ラップ】
前3F:35.5秒
中5F:60.0秒
後3F:35.3秒(11.8-11.6-11.9)
時計:2分00秒0

後3F-前3F=▲0.2秒(持久戦)

【1-3着馬・4角位置&上がり平均】
1着馬:4番手・34.7秒
2着馬:5番手・34.9秒
3着馬:5番手・35.1秒

◆4角平均位置=4番手
◆上がり平均=34.9秒

今週から札幌はCコースに変更。

10年、11年はAコースでの開催でしたが、09年と12年以降はCコースでの開催となっています。

先週までの傾向が通用しない可能性があるので、土曜日の馬場傾向を入念にチェックしておく必要があります。

レースラップは、時計上、持久戦という括りになりますが、5F60秒のMペースで、上がり3Fは全て11秒台のラップが出現している事からスピードの持続力に加え、瞬発力が要求されるレースです。

その理由は、札幌記念のメンバーレベルが高いためと考えられます。

秋のG1を目指す有力馬で賞金加算が必要な馬や、体質が弱い有力馬は、札幌記念から始動する事が多いです。

これらの有力馬は、北海道の放牧先から牧場で仕上げて直接入厩できるメリットと、札幌記念で仕上げ切っても、秋のG1シリーズまで一息入れる事が可能な事から、賞金加算が必要な場合や、体質が弱く間隔を開けて使う必要がある有力馬はここが始動戦となります。

今年も凱旋門賞を目指すフィエールマン、ダービー馬ワグネリアンが参戦します。

これらG1級の有力馬が数多く参戦する札幌記念は必然的にレベルが上がります。

サマー2000シリーズの第4戦に指定されていますが、札幌記念が他のサマーシリーズと一線を画すのはメンバーレベルが高くなる事が影響しています。

サマー2000シリーズを目指す陣営は、わざわざレベルが高くなる札幌記念をメイチに仕上げて来たりはしません。もし、札幌記念を勝てるだけの能力を持った馬なら、はじめから酷暑のサマーシリーズに使う事などぜず秋のG1を見据えた王道路線を歩むことでしょう。

実際に札幌記念を勝ってサマー2000チャンピオンに輝いた馬は函館開催だった13年1着トウケイヘイローだけで、トウケイヘイローと15年3着ダービーフィズを除くとサマー2000チャンピオンは、札幌記念に出走すらしていません。

したがって、札幌記念はサマーシリーズとは別規格のレースになります。

札幌記念の存在意義は『秋のG1の登竜門レース』という位置付けです。

主催者側からみても札幌記念を重要レースと位置付けている事が窺い知れ、2006年には別定戦から定量戦へと条件変更がなされていて、より実力通りに決まり易い下地を作っている背景も見え隠れします。

この条件変更で有利になったのは実績馬。

これまでの斤量差がなくなり実力通りの結果が出易くなったこともあり、思惑通り多くの実績馬が結集することでレースレベルが飛躍的に上がりました。

これはJRAがレースレベルを上げて秋のG1シリーズで馬券売り上げに貢献できる穴馬を準備しておくための布石と考えられ、このレースの好走要件はラップ面から考察するのはなく、メンバーレベルの中から抽出すべきレースであると考えられます。

【札幌記念・好走要件】
A.3歳以上2500m迄の小回り(内回り)重賞1着orGⅡ戦以上3着内歴
(単勝30倍以上・半年以上休明・7歳以上除く)

B.洋芝or札幌芝3着内率100%
(単勝30倍以上・半年以上休明・7歳以上除く)

実力通りに決着する札幌記念において、当然有利になってくるのは『格』それも小回り・内回りコースでの実績で、それらの重賞レースで結果を残している馬の好走率が極めて高いです。

中でも阪神(内回)・中山・京都(内回)の重賞レースで1着あるいは、G2戦以上なら3着内歴を持つ馬が圧倒的に強いです。

好走要件Bについては洋芝適性を示すもので、実力がないのであれば、ものをいうのはコース適性しかありません。

日本競馬は極論すると能力vsコース(ラップ)適性の差で結果が決まっています。(展開による紛れは除く)

以上を踏まえると能力差で勝る実力馬に対峙できるのは『適性』しかありません。

今年の好走要件該当馬は以下となります。

【好走要件A】
・ブラストワンピース
・フィエールマン
・サングレーザー
・ペルシアンナイト
・ワグネリアン
・クロコスミア

【好走要件B】
・サングレーザー

特注データとしては、06年以降の札幌開催で、1番人気は【3-6-1-2】ですが、単勝2.5倍未満に限定すると【1-5-0-0】「連対率100%」となっており、勝ち切ることは少ないですが、連対を外したことは1度もありません。

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