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【ローズS2019】見解

 
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阪神芝1800m・Aコース使用。

秋華賞トライアル最終戦。

3着までに優先出走権が付与されます。

スタートから初角の3コーナーまで600m以上の直線が続くことで前半2F~3Fは11秒台のハイラップが続きます。

3~4角から直線半ばまで坂を下り、残り200m(1F)は約1.8mの急坂を上がります。

レース質としては完全な瞬発戦で、前後半3Fタイム差は▲1.4秒。上がり3Fの純粋な上がりの競馬。

牝馬限定戦ということもあり、切れがなければ太刀打ちできないレースとなっています。

秋華賞トライアルの側面も持ちながら、1着賞金5200万円の高額G2戦であることから、春の実績馬の始動レースという側面も持っています。

春に実績を残して十分な賞金、実績を積み重ねている馬にとっては本番前の叩き台という位置付けでしかないですが、重賞未勝利馬や賞金不足の馬にとっては本番出走を懸けたメイチの勝負レースとなります。

また、目先の賞金目当てで勝ちに来るいわば「トライアルホース」の存在も無視できないところです。

一方で馬連平均配当はコース変更後の07年以降は8千円台と波乱傾向。

コース変更後の07年以降、3着内36頭中16頭(44%)が単勝6番人気以下で、これらが波乱要因となっています。

穴馬の傾向としては『非基幹距離適性』が大きく作用している事が検証結果として証明されています。

秋華賞トライアルをわざわざ非基幹距離である1800mで開催する点にJRAの意図が見え隠れしています。

トライアルと本番は基本的に“別物”と考えるべきレース。余程能力の抜けた馬を除いては。

実際にローズSを6番人気以下で権利取得した16頭の中で本番で着順UPさせたのは1頭のみしか存在しません。基幹距離2000mで開催される本番の秋華賞はトライアルとは異質な流れになる点に注意が必要です。

逆の見方をすると、ローズSを6番人気以下で激走した馬は本番では配当妙味の薄い危険な人気馬になるということでもあります。穴馬の人気上昇は同時にリスクの上昇を招きます。

まとめると、ローズSというレースは、「春の実績馬vs非基幹距離スペシャリスト」の瞬発力勝負のレースといえます。

【特筆データ】としては、当レースにおけるディープ産駒の成績は、【5-4-3-24】「勝率14%、連対率25%、3着以内率33%」「単勝回収率78%、複勝回収率12%」ですが、1~2番人気のノーザンF生産馬に限定すると【3-3-0-0】「勝率50%、連対率100%」「単勝回収率115%、複勝回収率138%」となっています。

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