【オークス2019】見解
牝馬クラシック第二弾。
未知の距離2400mに加え、前後半3F差異▲0.5秒の持久戦となる事で、3歳牝馬にとっては過酷なレースとなります。
好走馬の4角平均位置をみても、1・3着馬は4角9番手で、2着馬も6番手。
先行馬には厳しい流れのレースであり、前に行った馬が潰れるのがパターン。
過去10年の脚質別データでも下記の通りとなっています。
逃げ・先行【1-3-1-41】「勝率2%、連対率9%、3着以内率11%」
差し・追込【10-6-9-106】「勝率8%、連対率12%、3着以内率19%」
※10年はアパパネとサンテミリオンが1着同着
3着内でみても差し追込脚質の方が8%以上高いです。
つまり、速い上がりを使える差し追込脚質が有利なレースであり、長距離の持久戦に巻き込まれず、自分のペースでしっかりした末脚を使える馬が好走できるレースといえます。
オークスというレースは、多くの出走馬が未知の距離に注目が集まりがちですが、「瞬発戦」というのが本質です。
そのため、距離適性などは、実は全く関係なく、単に速い上がりが使える馬が上位に来れるレースでしかありません。
過去10年で、上り最速馬の成績は、【7-3-2-1】「単回収率370%、複回収率189%」となっており、着外1頭は17年9人気ディアドラですが、着外と言っても4着で、最速タイだったアドマイヤミヤビが3着となっており、上り最速馬が3着以内に入らなかったことは1度もありません。
5人気以内に限定すると【6-3-2-0】と「3着以内率100%」となっており、上位5人気以内に支持された上がり最速馬は確実に馬券圏内に届いています。
では、どの馬が上がり最速を出すかの判断基準は明快で、レベルの高いレースで速い上がりが使える馬をチョイスすればいいだけのことです。
1つは桜花賞で、もう1つはフローラSです。
【オークス好走要件】
A.桜花賞・上がり3位内(1.0秒未満)
B.フローラS・上がり2位内(3着内)
好走要件Aは、最もレベルの高いクラシック第一弾桜花賞であり、そこで上がり3位以内の速い上がりを使えていた馬が有利です。また、単に速い上がりが使えていただけの馬では通用せず、そこで1.0秒未満の好走が絶対条件です。
≪該当≫
2着シゲルピンクダイヤ(上がり1位)
3着クロノジェネシス(上がり2位)
7着エールヴォア (上がり2位)
好走要件Bに関しては、府中2000mのG2戦であり桜花賞に次ぐレベルの高さを持っている事はレース格からみても当然と言えるし、前走ステップレースでみても桜花賞に次ぐ好走率が高いのがフローラS組です。
そこで上がり2位以内&3着内がオークス好走の条件となります。
≪該当≫
1着ウィクトーリア(上がり1位)
2着シャドウディーヴァ(上がり2位)
以上がオークス「好走要件」と言えますが、速い上がりが使える馬をセレクトするだけでは不十分。
それは、過去10年間の2着馬の4角位置にも表れています。
4角6番手という事は、スタミナを活かした先行粘り込みパターンの好走も存在するという事を意味しています。
スタミナ色溢れる先行馬を見分けるには、以下のフィルターを通す方法が最も効果的です。
【オークス好走要件】
C.桜花賞・東京1600m・中山1800m以上重賞・4角5番手以内3着内歴
(単100倍以上除)
≪該当≫
コントラチェック
エールヴォア
レベルが高くなり、尚且つ激しいレースとなる桜花賞や、ロング直線コースの重賞となる東京1600m重賞で4角5番手以内からの横綱競馬で好走している馬はイコールスタミナ色豊かであるとジャッジできます。
また、中距離カテゴリーに属す1800m以上で、直線急坂のある中山コースの重賞を先行押し切りのパターンも当然スタミナと持久力がなければできない芸当です。
この手の馬は、勝率が低いので単勝回収率は低いですが、複勝回収率は100%を越えており、勝ち切る事は少ないですが、2、3着に粘り込む事が多いので連下で注意が必要となります。
以上のオークス好走要件で、過去10年間の3着内好走馬30頭中25頭を網羅しています。
例外は、5頭ですが、エリンコート・ピュアブリーゼは、11年の1・2着馬で雨馬場の前残りレースでした。雨馬場にもかかわらず2分25秒台の勝ち時計は異常値。(東京競馬場は改修後内ラチに排水管が埋め込まれた事で、稍重時や雨馬場では、インが異常に伸びる馬場となる事があります)
メイショウマンボとミッキークイーンは2冠馬で、この2頭は能力が抜けており、ルージュバックは桜花賞で、1人気に支持された馬で、1600M以下の経験がなく桜花賞は凡走しましたが、オークスで巻き返したということです。
つまり、通常は2冠馬か桜花賞で、1人気に支持されるぐらいでないと「好走要件」をクリアしないと好走は厳しいということです。
【鬼門データ】としては、キャリア。
キャリアの浅い馬は、激戦となるクラシックG1において、経験不足を露呈する危険度が高く、キャリア3戦以下の馬は86年以降、【1-1-4-40】という成績です。
勝利したのは3戦無敗のカワカミプリンセス、2着は3戦して連対率100%のレッドディザイア。
カワカミプリンセスは、無敗でオークス・秋華賞を制した二冠馬、レッドディサイアは、桜花賞・オークス2着、秋華賞ではブエナビスタを破って悲願のG1制覇を果した世代屈指の実力馬。
このクラスの実力馬なら、キャリアなど不問ですが、底を見せているような馬では好走は不可能。
今年、キャリア3戦以内の【鬼門データ】に該当する馬は、以下。
◆ラヴズオンリーユー
しかし、3戦無敗で、3戦とも上がり最速で圧勝しており、1番人気の支持を受けている以上、カワカミプリンセス、レッドディザイアのレベルである可能性も高く、【鬼門データ】を跳ね返してもおかしくありません。
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