共同通信杯事前検証
関西圏で行われるクラシック前哨戦、きさらぎ賞は関西馬の為の登竜門レースとなっているのに対し、共同通信杯は関東馬の為の登竜門レースとなっているが、今年は賞金加算目的での関西馬マイラプソディが東上。
きさらぎ賞は、未勝利勝ちの格下馬でも好走例が多いが、共同通信杯は格上のOP級しか好走できないレースとなっており、関東馬は上位クラスと下位クラスの序列関係が、もう既にこの段階で出来上がっている。
関東馬の為に用意された共同通信杯は、『格』が重要視されるレースと結論付られる。
極論するとOP馬でなければ通用しないレースであり、具体的には、以下の『格』が必要で、いずれも芝1600m以上の距離での実績が問われる。
<芝1600m以上>
◆500万勝利
◆OP特別3着内
◆重賞5着以内
例外は、過去11年間3着内33頭中5頭のみで、一昨年の2,3着馬は例外として、残りの3頭の1頭目は16年の勝ち馬ディーマジェスティで、当レースを勝った後に、G1皐月賞を勝ち、その後もダービー3着、菊花賞4着とクラシックで、好走。
2頭目は15年の勝ち馬リアルスティールで、皐月賞2着、ダービー4着、菊花賞2着とクラシック3冠でも好走したが、その後G1ドバイターフを勝ち、16年の天皇賞秋でも2着に好走。
3頭目は12年3着スピルバーグで、500万2着の実績しかなかったが、その時の勝ち馬はゴールドシップ、2着ダービー馬ディープブリランテで、スピルバーグ自身も後にG1天皇賞秋を勝ってる。
つまり、『格』がない馬はG1級以外は通用しないとみていい。
次に重要な要件として、上がり実績。
3着内馬の上がり平均を見ても、34秒台前半の脚が要求される事から、上がり時計実績は必須。
【好走要件・上がり実績】
<芝1600m以上>
◆500万⇒上がり2位以内
◆OP特別⇒上がり3位以内
◆重賞⇒上がり5位以内
以上の実績は必須で、勝ち馬の例外は2頭のみで、1頭目は新馬戦を上がり最速で3馬身半差圧勝した15年1着リアルスティールで、2頭目は10年1着ハンソデバンドで、前走OP特別のジュニアカップを4角3番手から上がり6位で勝利。
次に重要な要件として距離実績。
共同通信杯は、非基幹距離で行われる重賞戦である事から、1800m重賞連対歴のある関西馬にとって圧倒的に有利となっており、1800m重賞連対歴馬(札幌2歳S・東京スポーツ杯2歳S)をピックアップすると【3-3-0-1】となり、連対率は88%で、着外1頭は16年のスマートオーディンだけで、スマートオーディンは、プラス12キロと明らかな太目残りで6着に敗れたが、次走の毎日杯ではマイナス10キロと馬体重を絞って快勝。
最後に【好走要件】と該当馬をまとめておく。
【共同通信杯・好走要件】
好走要件A
≪戦績&上がり実績≫
<芝1600m以上>
◆500万勝利・上がり2位内
◆OP特別3着内・上がり3位内
◆重賞5着内・上がり5位内
《該当》
マイラプソディ
ココロノトウダイ
好走要件B
≪非基幹距離実績≫
◆1800m重賞連対歴
◆1800m外回・OP連対歴
《該当》
マイラプソディ
以上だが、マイラプソディにも死角がないとは言えない。
当レースで最も信用できない人気馬とは、芝2000M重賞からの臨戦馬。
短縮で流れに対応できずに人気を裏切るケースが目立っている。
レース質が全く異なることが影響。(2歳~共同通信杯までの2000M重賞は小回りのみ)
前走芝2000Mの重賞を使っていた馬は、過去12年で(1-1-5-25)
ほぼ半数が「5番人気以内」に支持されたが、
(1番人気も5頭)
連対したのは僅かに2頭、ゴールドシップとダノンシャンティ。
中距離重賞からの臨戦なので人気になりやすいカテゴリーだが、ほとんどの馬が連対圏外に消えている。
以上、共同通信杯で重い印を打つ予定の馬はこれ⇒人気ブログランキングへ
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